生活保護でもクレジットカードは使用できます。でも、ここに注意!

生活保護受給中のOさん
  生活保護だと借金禁止なので、クレジットカードは使えませんよね?
10年ワーカー
  生活保護受給中でもクレジットカードは使えますよ。でも、いくつか注意点があるので気をつけてください!
 

生活保護でもクレジットカードを持てるし、利用もできる

 
クレジットカードで買い物をすると、クレジットカード会社が購入代金を立て替えるため、理論上は借金です。
 
生活保護受給者が借金をすることは、原則禁止です。
 
しかし、クレジットカードや分割払いについては、例外があります。
 
生活保護では、「クレジットカードや割賦払いの日常的な利用について(福祉事務所は)逐次その状況を把握する必要はない」とされています。(生活保護手帳別冊問答集 問12-4)
 
具体的には、次のように整理されています。
 
認められる

日常的な買い物のクレジットカード一括払い

携帯電話代

生活に必要な家電品の分割払い

グレーゾーン※ 上の項目について、利用回数が多すぎる場合や、利用額が高額な場合
認められない

保有が認められない物品(自動車など)の購入

生活保護の趣旨に反する物品(ぜいたく品)

キャッシング

 
※ グレーゾーンとは、利用方法についてケースワーカーの助言が必要とされている項目です。購入前にケースワーカーへの相談が必要となります。
 

生活保護受給中にクレジットカードを作れる?

では、生活保護受給中にクレジットカードを作ることはできるのでしょうか。

結論から言うと、クレジットカード会社の判断です。

クレジットカード会社には、生活保護受給者の情報はありません。

クレジットカードの申込用紙にも、生活保護と記入する欄はありません。

したがって、「職業」「年収」がキーポイントになります。

生活保護受給中でも、一人で何とか暮らせる程度の給料をもらっていれば、審査を通るかもしれません。

逆に、無職や年金収入のみの場合、審査を通ることは難しいかもしれません。

これらの事情は、生活保護でなくても同じですから、仕方ありません。

おすすめはデビットカード

 
とはいえ、様々なサービスがインターネットで提供される今の時代、クレジットカードが利用できないのは不便です。
 
そこでお薦めしたいのが、デビットカードです。
 
デビットカードは、支払と同時に銀行口座から代金が引き落とされるサービスです。
クレジットカードと違い借金にはなりませんから、オススメの方法です。
口座を開設している銀行の窓口で相談してみましょう。
 

まとめ

クレジットカードについて注意点は次のとおりです。

  • まず、デビットカードの利用を検討。
  • クレジットカードを申し込む場合、生活保護であることを話す必要はない。
  • 利用限度額は最低限に設定。

クレジットカード会社にも審査が通りやすいところがあります。

 
もし審査を通らなくても損はないですから、試してみる価値はあるでしょう。